号外! 小関園芸のさくらの木が...
2001年7月18日更新記事
今年の4月、小関園芸ホームページのリニューアルに合わせて旬のページを始めました。
その記念すべき第一回の旬のものが”さくら”でした。憶えていますか?
こんなにきれいに咲いたさくらは、来年の春に向け、葉をいっぱいに茂らせていました。
が、しかし!
7月17日(火曜日)午後4時10分頃、岐阜県中濃地方を大きな雨雲が襲いました。
雨、風と雷が大暴れ。
雷は近くの民家に落ち、火事を引き起こしました。
雨はとなりの美濃加茂市で45ミリを記録するほど強いものでしたが、
小関園芸の施設は雨による大した被害はありませんでした。それよりも、
大風!!
台風並みの風が吹き荒れ、小関園芸の施設へ通じるドアが吹き飛びました。
被害はそれだけではありませんでした。風雨が落ち着き、園内を見まわると、
さ、さくらの木がおれている!
2つある大きな枝の片方が、バックリと折れていました。
3年前の台風でも、少しは枝が折れたのですが、こんな被害は初めてでした。
スタッフ一同、しばらくの間声がありませんでした。
さくらの木は、これだけ大きなケガをすると、じきに枯れてしまうといいます。
昔から”さくら切るばか”と言いますが、基本的にさくらは切らないほうが良いとされています。
こうなってしまっては、枯れるのを待つばかりと思い、涙を飲んで切ってしまうことにしました。
翌日の朝、まずは回りの枝をチェーンソーで切っていきます。
”今にも電線にからみそうな”と以前書いたかと思いますが、
電線に触れないよう、慎重に切っていきました。
そしてとうとう伐採です。
いちばん被害の少ない方向に向けて倒します。
その瞬間を連続写真でどうぞ。
倒し終わったさくらの木は、なんともいえない姿で、私達の前に横たわっていました。
だけど、いつまでも悲しんでいるわけではありません。
この木は何かに使えるのでは?と思い、とりあえず刻んでみました。
皮をむいてみたらどうだろう?
昨日の雨で、水分をたっぷりと含んでいるので、たまねぎの皮をむくかのように
簡単に皮がむけます。(たまねぎよりは当然硬いのですが)
手ごろなところをむいてみます。
大小計5本の素材が出来あがり!
あとはこれをどう加工するか?ただいま検討中です。
オブジェが出来あがったら、報告します。
こんな作業をしながら、何とか気はまぎれましたが、いつものあの場所にあの木はありません。
次の春が来ても、あのきれいなさくらが見られないのは寂しいものです。
形有るものはいつかは壊れる、これが本来の自然の姿なのでしょうか。