旬のページ:2001年4月
さくら
バラ科/サクラ属
学名:
Prunus yedoensis Matsum(そめいよしの)
Prunus donarium Sieb. var. spontanea Makino(やまざくら)
Prunus subhirtella Miq(ひがんざくら)
Prunus Itosakura Sieb(しだれざくら)
小関園芸の敷地内に植えられた1本のさくらの木が、きれいに咲きほこって
います。品種はこひがんざくら(ひがんざくら)で、8年目をむかえます。
私が感ずるに、さくらとはなんとけなげなものでしょうか。
夏は青々と葉を茂らせ、また害虫も好むため、退治に苦労します。
台風の時期には枝を折られ(3年前の台風にてこのさくらも...)
冬になれば葉を落とし、寒さにたえ、ただこの時のために力をたくわえ、
ここぞとばかりに花を咲かせます。そしてすぐ散ってしまうのです。
今にも電線に絡みそうなこのさくらは、普段は誰にも見向きもされない
のですが、年に一度だけ、人の注目を集めます。
道路に面するこのさくらの木は、道行く人の足をとめ、車で通る人は、
しばらくの間車を停め眺めています。
さくらは、もともとは白い花でしたが、昔の武士がこのさくらの木
の下で自害するならわしがあり、その血をすって淡いピンク色に
変ったといわれます。
日本になくてはならない花、”さくら”を初回の旬のページに載せられたことを
幸せに思います。